花のある暮らし ~Fairy's Garden~

日々の暮らしに花と癒しを。フラワーアレンジがちょっと面白くなるブログです。月に1~2回、不定期更新します

古代文明と花の歴史

 

 

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『花のある暮らし』へようこそ。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。

 

以前に、花の誕生から人との歴史についてのお話を記事に書きました。
1億2500万年前に誕生した、花びらのある花達。

今日はその続きのお話です。
古代文明の中でも、花は重要な位置づけにありました。
一緒に古代の世界に想いを馳せてみませんか?

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 人類最古の文明、『エジプト文明


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 エジプト文明は、紀元前約4200年(発祥は紀元前5000年頃という説もあり)~紀元前30年くらいに栄えた人類最初の文明です。

ファラオの墓からは、ひなげし、ヤグルマギク、ヒエンソウ、ヤナギランなどのたくさんの花が発見されています。
また、ファラオの墓には白いスイレンパピルスの花園の壁画も見つかっています。
白いスイレンは、太陽神ラーの象徴として神に捧げられた神聖で特別な花でした。

このほかにも、古代のエジプトの人々の間では、青いスイレンパピルス、ベニハスが好まれました。

また、古代エジプト文明における花は、歓びと楽しみの象徴でした。
王族や家臣たちは、男女を問わず花を身に付けて香りを楽しんでいました。

彼らは、宴に客を招く時、必ず女性にスイレンの花束を手渡してます。
そして、受け取った女性は宴の間中、ずっと手に持っていないといけませんでした。
また、女性たちの多くはスイレンの花冠を身に付けていたそうです。

でも、花は季節によっては手に入らない時もありますよね。
アーティフィシャルフラワー、造花を初めて作って花冠にしたのも古代エジプト人だったと言われています。

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伝説の空中庭園、『メソポタミア文明

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 メソポタミア文明は、チグリス川とユーフラテス川の間に栄えた文明です。
紀元前6世紀頃に誕生した新バビロニア王国で、花にまつわるエピソードが残されています。

山岳地帯であるメディア王国から、このバビロニアの国王の元に嫁いだ王女は、平地で暑いバビロニアの生活に辛さを感じたそうです。
そんな王女を喜ばせるため、国王は巨大な空中庭園を造ります。

新バビロニア王国が滅んだ際、この空中庭園も伝説のものとされていましたが、19世紀の発掘調査で発見されました。
高さ36mの4階建ての建物は、テラスのような形状で、ナツメヤシやブドウ、美しいバラや写真のギンバイカ(マートル)などが植えられていたと言われています。

空中庭園というのはスケールが違いすぎますが、愛する女性に花をプレゼントするのは、今も昔も変わらないですね。

 

神々と結びつく特別な存在、『古代ギリシャ文明』

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紀元前8世紀頃、古代ギリシャ文明が興りました。
古代ギリシャの人々は、神話を作り上げて神々と共に生きてきました。

ギリシャ神話では、全知全能の神ゼウスが女神ヘラとの結婚の際に『黄金のリンゴの花(オレンジの花)』を贈ったと言われています。
そこから、19世紀前半のヨーロッパでは花嫁はオレンジの花や、ギンバイカを編んで作った花冠を頭の上にのせる風習がありました。

ギリシャ神話の神々は、それぞれ花冠を身に付けていたと言われています。
アンテイアという、花と花冠の女神もいるんですよ。
お花の冠というと、ちょっとイメージしづらいでしょうか。
オリンピックの勝者に贈られる冠を思い出してください。
平和を象徴するオリーブと勝利や栄光の意味をもつ月桂樹で作られた冠は、現代オリンピックでも受け継がれています。
古代ギリシャでは、様々な競技の勝者に花冠が贈られました。
花は、神に捧げる神聖なものとして、また、勝利や祝福の際には欠かせないものとして愛されました。

 

花冠にまつわる記念日もありますよ!

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花と古代文明との関係、いかがでしたでしょうか?
花は古代からずっと愛され続けてきたのですね。

 

 

 

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参考文献:Best Flower Arrangement