『花のある暮らし』へようこそ。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。
手作りされる方も多いハーバリウムですが、教室やイベントなどで
「ハーバリウムを買ったら(自分で作ったら)、液に花の色が付きました」
という内容のご質問を頂くことが多いです。
ハーバリウムの色移りの原因は?
オイルの問題
オイルの種類
中に使っている液体は、オイルです。
市販されているハーバリウムの中には、アルコールを使ったものもありますが、これはほぼ100%色移りしますのでお勧めしません。
大別してシリコンオイルとミネラルオイルがありますが、各メーカーからいろんな種類が販売されています。
どちらもお肌に安心なオイルですが、シリコンオイルとミネラルオイル(流動パラフィン)の違いは、その耐久度にあります。
流動点(凝固する温度)
ミネラルオイル -21℃
シリコンオイル -50℃以下。
引火点
ミネラルオイル 約240℃
シリコンオイル 約330℃以上
ミネラルオイルは-20℃で白濁しますが、シリコンオイルでは更に低温でも大丈夫。
シリコンオイルの方が花材の色素の浸出が起こりづらいのが特徴です。
オイルの品質
私の教室でも、最初は色移りに悩みました。
同じミネラルオイルでもメーカーによって全く違います。
試行錯誤の末、現在は4社目のオイルを使用しており、色移りは発生しなくなりました。
100円ショップや手芸用品店でも簡単に手に入りますが、オイルの品質もかなり影響していますね。
植物本来の色素の性質の問題
ドライフラワーの場合
植物の色素は脂溶性と水溶性に大別されます。
脂溶性は、人参やトマトのカロテノイドや葉っぱの緑のクロロフィルなど。
そして、水溶性は、ブルーベリーに代表される赤、青、紫のアントシアニンなど。
ここで問題です!
水と油を混ぜるとどうなるでしょうか?
プリザーブドフラワーの場合
オイルを使っていないケースもある?
植物の色素は、緑や黄色が染み出しやすいという話をしました。
でも、たまに赤や青が滲んだものを見かけませんか?
これは恐らくアロマディフューザーなどの用途として、揮発性のアルコールなどを使用して作っていると推測されます。
オイルは揮発しづらいです。
香りを楽しむディフューザーは揮発性の高いアルコールなどを使うため、水溶性の色素がにじみ出てくるんですね。
最後に・・・
最後に、ハーバリウムオイルは酸化します。
ボトルを開けたら、なるべくお早めに使い切ってくださいね!