『花のある暮らし』へようこそ。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。
私の教室にいらっしゃる生徒様からの、よくあるご質問です。
フラワーアレンジをする際に使用するワイヤー、銀色のものと色付きのものがありますが、どうやって使い分けるのですか?というものです。
ふたつの違い、ご存じでしょうか。
ワイヤーを使う目的
プリザーブドフラワーは、その制作工程上の理由により、一般的にお花の頭の部分だけが市販されています。
その為、アレンジメントを制作する場合は、人工的にワイヤーを使って茎を作る必要があります。
これをワイヤリングと言います。
メインのお花以外にも、葉っぱや小花もデザインによってほぼ必須の作業です。
また、アーティフィシャルフラワーに於いても、小分けにしたりもともとの茎が使えない場合は同様にワイヤリングを施します。
そして、ワイヤリングだけでは強度的に十分ではないため、その次の工程としてフローラルテープを使ってワイヤーを補強するテーピングという作業もあります。
ワイヤーの種類
フラワーアレンジに使うワイヤーには、2種類あります。
裸ワイヤー
銀色の針金がむき出しのワイヤーです。
花材に通しやすく、生花やプリザーブドフラワーのワイヤリングに向いています。
地巻ワイヤー
針金に紙を巻いたもので、白、茶色、グリーンなどの色があります。
葉っぱに使うならグリーン、枝に使うなら茶色など、使う場所や目的によって使い分けます。
ワイヤーの太さ
ワイヤーは、14~30までの偶数の番号で太さが表されています。
写真の撮り方が下手でごめんなさい。
オレンジ色のから順番に#20、#24、#26、#28で、それぞれ20番ワイヤー、24番ワイヤーという風に読みます。
番号が小さいほど太く、大きくなると細くなります。
下の写真でいうと、上が#24、下が#28のワイヤーです。
また、地巻ワイヤーは紙を巻いた状態でこの太さにしているので、同じ番号であれば裸ワイヤーも地巻ワイヤーも同じ太さです。
裸ワイヤーと地巻ワイヤー、どうやって使い分ける?
基本的に、プリザーブドフラワーやドライフラワーは銀色の裸ワイヤーを使って、仕上げにテーピングをするのがオススメです。
アーティフィシャルフラワーなどは地巻ワイヤーを使われる方もいらっしゃいますが、決まりはありません。
私の教室では、強度を出す目的も兼ねてプリザーブドフラワーもアーティフィシャルフラワーもどちらも裸ワイヤーを使用してテーピングを行っています。
また、市販されているものは裸ワイヤーの方が地巻きワイヤーよりも長いです。
茎を長く作りたいデザインのものや、ブーケの制作をする場合は裸ワイヤーを使う方が幅広く使用できます。
ちなみに、私はこんな風に花材をまとめたり、目立たせたくない場所にのみ地巻きワイヤーを使用しています。
太さはどうやって使い分ける?
ワイヤーの太さは、使用する花材の重さによって使い分けます。
一般的に、大きめのバラなどは#24を2本、アジサイ等の軽いものは#26番を1本という風に重いものには太いワイヤー、軽いものには細いワイヤーを使用します。
では、太い方が丈夫なんだったら、どんな花材も太いので巻けばいいんじゃないの?と思われるかも知れません。
太いワイヤーは、堅くて扱いづらいです。
カスミソウなどの繊細なものにはきっちり巻けないだけでなく、花材が折れてしまう場合もあります。
#20で巻いていますが、どう見てもゆるゆるでしっかり巻けていませんね。
これくらいの花材であれば、#26が適しています。
逆に細いワイヤーだけで押し切ろうと思うと、花材の重さに耐えきれずに曲がってしまいます。
#28で巻いていますが、このサイズの花材であれば#24を1~2本が妥当です。
結局、何番を選べばいい?
これは、その人によって扱いやすさもあります。
同じバラ1輪を取ってみても、大きさによっても違います。
いろいろ試して、やりやすいな、耐久度が高いなと思うものを経験で選んでいくのが良いのかなと思います。
まずは、何を選んでいいのか分からないという方は、
プリザーブドフラワーであれば、#28、#26、#24
アーティフィシャルフラワーであれば#26、#24、#22
辺りの3種類の裸ワイヤーを揃えてみるのが良いのかなと思います。
個人的に、#26が最もよく使い、次いで#24を良く使っています。
う~ん、なんだか少し分かりづらいですね。
たくさん作って経験を積んで、模索してくださいませ。
良かったら合わせてお読みくださいね!