『花のある暮らし』へようこそ。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。
先日、教室の方に経年劣化で傷んでしまったプリザーブドフラワーのリペアのご依頼を頂きました。
美しさが何年も続くプリザーブドフラワーですが、それでもやっぱり本物のお花なので劣化はしてしまいます。
傷んでしまったら、諦めるしかないの??
今回ご依頼頂いて、私がリペアさせて頂いたプリザーブドフラワーをご紹介致します。
経年劣化で傷んでしまったお花たち
プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な加工を施した本物のお花です。
保存状態にもよりますが、数年にわたって美しさをお楽しみ頂けます。
ちょっと高価ですが、生花やドライフラワーに比べると格段にコスパが良く、贈り物やウェディングアイテムなどにオススメです。
そんなプリザーブドフラワーですが、今回お持ち込み頂いたのがこちらです。
生徒様が、私の教室に来られる以前に通っておられた教室で、数年前に制作されたアレンジです。
ケースに入れて保管されていたので、アジサイは退色してしまったものの、バラの花は優しい色合いが残っています。
しかしながら、近づいて良く見ると…
花と花の間に隙間が空いていますね。
これは、よくよく見たら使用しているフォームが生花用だったことと、テーピングが不十分だったために起こったと思われます。
更に近づいてよく見ると、花びらが崩壊してます。
これは、コットンを使って無理に開花させたために、花びらに負担がかかったものと思われます。
バラのリペアをやってみました
では、実際に行ったプリザーブドフラワーのバラをリペアをご覧ください。
before
まずは、ピンクのバラ。
花びらとガクが取れてしまっています。
取れてしまった以外の部分も、なんだかいびつに崩れています。
after
グルーを使って形を整えました
before
白いバラも、更に崩壊が進んでしまっています。
after
メリアローズの技法を用いて修復しました。
実はこれ、花びら全部バラバラなんですよ。
リメイクアレンジ完了
今回は、バラのみ修復を行い、他の紫陽花やカスミソウは新しいものと交換を致しました。
そして、リメイクのご依頼内容は、完全に元のアレンジを復元するのではなく、プリザーブドフラワーはリースに作り替え、残った花器はアーティフィシャルフラワーで小さめアレンジをとのこと。
こんな風に変身しましたよ。
before
after
使えるアーティフィシャルフラワーのグリーン達とパールは、そのまま使って二つのアレンジとしてよみがえりました。
プリザーブドフラワーのリペア、いかがでしたでしょうか?
愛しいお花たちが蘇りましたとお喜びの声を頂きました。
飾って頂いている環境や経過した年数によっては、リペアではなく同等の花材と交換してリメイクという場合もあります。
こんな風に想い出が続くプリザーブドフラワーって素敵ですよね。